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第14章 トレンドの歴史と読み方
トレンドは「なんとなく」ではなく、サイクルで動きます。歴史を知ると、今が周期のどこにいて、次に何が来そうかが読めるようになります。
12-1. 日本の古着ブーム史(ざっくり年表)
| 時期 | 主役 | 出来事 |
|---|---|---|
| 80年代 | アメカジ黎明 | 渋カジ前夜。輸入ヴィンテージの目利き文化が育つ |
| 90年代前半 | ヴィンテージデニム狂騒 | Levi's 501 XX が高騰、501XXに数十万の値。下北沢・古着の街化 |
| 90年代後半 | 裏原宿 | ストリート×ヴィンテージ。古着とブランドの融合 |
| 2000年代 | レギュラー古着・ミックス | ファストファッション台頭の裏で古着が日常化 |
| 2010年代 | ノームコア/ユーロ | 無印的ミニマル、ユーロワーク再評価 |
| 2010s後半〜 | 90s/Y2Kリバイバル | SNS世代が90s〜00sを「新鮮」と発見 |
| 2020年代 | Y2K・アーカイブ・スポーツ | Gaultier等アーカイブ高騰、スポーツ/アウトドア沸騰、メルカリで誰もが売買 |
12-2. トレンドの「20〜30年周期説」
ファッションは概ね 20〜30年で一周 すると言われます。
- 「当時を知らない世代」が、親世代の服を 新鮮なもの として発見する。
- 2020年代に 90s〜Y2K が来たのは、当時子供だった/生まれていない世代が主役になったから。
- 逆算すると、次は 2000年代後半〜2010年代前半(テック、スキニー、初期ノームコア、初期ストリート)が再評価されていく可能性。
💡 「ダサい」と言われていた直前の年代ほど、次のリバイバル候補。今ダサいとされる物を観察するのが先回りのヒント。
12-3. トレンドの伝播ルート
トレンドは概ねこの順で降りてきます。
- 上流(ランウェイ・コア層)で起きていることを見ると、半年〜数年後のマスが読める。
- ラグジュアリーが「ミリタリー」「アウトドア」「アーカイブ引用」をやると、本家ヴィンテージの相場が連動して上がる。
12-4. 「次に来る」を読む実践フレーム
- ハイブランドの直近コレクションは何を引用しているか(年代・ジャンル)。
- 海外(eBay/Grailed)で先に上がっているものは何か(日本は遅れて追うことが多い)。
- 供給が細っているジャンルは何か(高騰したアメカジの“次”)。
- SNSでの言及量が増え始めたキーワードは何か。
- まだ安いが①〜④に合致する物 → 仕込みどき。
12-5. 現在地(2020年代半ば)の主要潮流
- Y2K:テック生地、ロゴ全開、メッシュ、Gaultier等アーカイブ。
- スポーツ/アウトドア:90sジャージ、Starter、North Face/Patagonia配色(→第9章)。
- ユーロヴィンテージ:アメカジ高騰の受け皿。フレンチワーク、各国軍。
- デザイナーズ・アーカイブ:本人期マルジェラ/ラング/ラフの神格化継続(→第11章)。
- ジェンダーレス/オーバーサイズ:サイズ観の変化(大きめ需要)。
2010年代に定着し今も続く「ノームコア」の象徴・Birkenstock:
📷 トレンド別の着こなしを見る(外部リンク)
各年代の「空気感」は、実際のスタイル写真で見るのが早いです(クリックで画像検索が開きます)。
12-6. トレンドとの付き合い方(戦略)
- 波に乗る:今熱い物を回転重視で(高値掴みに注意、天井を追わない)。
- 先回り:①〜④で「これから」を仕込む(在庫を寝かせる体力が要る)。
- 定番に張る:トレンドに左右されない普遍アイテム(501、リバースウィーブ等)で土台を作る。
- 自分の 資金・回転力・好き に合わせて配分する。
⚠️ トレンドの天井で大量に掴むと、ブームが冷めた時に在庫が死ぬ。**「熱い物ほど早く回す」「先回りは少量で」**がリスク管理の基本。
🎯 理解度テスト
理解度テストこの章の知識が入ったかチェック(全3問)
ファッションのリバイバル周期はおよそ?
トレンドの伝播で最上流にあるのは?
トレンドのリスク管理の基本は?
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